SDGs17の目標と身近なSDGs
17の目標を紹介するとともに、それぞれの目標に対応した身近な取り組みを紹介します。
1:貧困をなくそう
「極度の貧困」や「国際的な貧困ラインを下回って生活している」すべての男女が2030年までに『貧困』に終止符を打つことです。貧困になってしまう原因としては、仕事を失ったり戦争や紛争・災害に巻き込まれてしまったりなどが挙げられます。これらを解決していくためには、国や地域が貧困層に対して適正な政策支援をしていく必要があります。
・「きずなBOX」へ余った食品などを寄付する
・ボランティア活動などへ積極的に参加する
・被災者等を支援している団体へ募金する
(日本赤十字社茨城県支部阿見町分区)
・世界の貧困や格差の問題などについて調べる
身近なSDGs
2:飢餓をゼロに
「あらゆる形態の飢餓」および「あらゆる形態の栄養不良」を2030年までに解決することです。飢餓や栄養不良で苦しんでいる人々の8割は開発途上国で暮らしています。収入を増やして生活環境を改善しようにも、こうした人々は感染症などの病気にかかるリスクが大きいため生産性を向上させることが難しいです。
・農業体験を通じて、野菜作りの大変さを知る
・献立を決めてから買い物へ行くようにする
・食品を購入する時は棚の手前から取るようにする
・「訳あり野菜」を買ってフードロスを減らす
・食べきれない生鮮品や残り物は早めに冷凍する
身近なSDGs
3:すべての人に健康と福祉を
世界中のすべての人々の健康を守り福祉のさらなる増進をすることです。そのために私たちにできることは子どもに予防接種をしたり、毎日バランスの良い食事と適度な運動をすることです。学校や地域で行動を起こし、社会的に脆弱な立場にあるすべての人々の健康増進に努めていきましょう。他にも町や県、政府や医療機関に対して要望を積極的に伝えていくことも重要です。
・人間ドック、健康診断を定期的に受ける
・予防接種を受け、感染症対策をする
・タバコやアルコールの摂取を控える
・近場への移動は徒歩か自転車で行くようにする
・帰宅後は手洗いうがいを忘れずにする
身近なSDGs
4:質の高い教育をみんなに
2030年までにすべての人々に適切で効果的な質の高い技術教育、大学を含む高等教育を確保し、生涯学習を推進することです。開発途上地域では、3分の1が初等教育を受けることができていません。私たちは、NGOや民間企業に対して「若い世代がいろいろな人々と連携して教育の重要性を促す」ことや「教育施設の開発へ投資するようにはたらきかける」ことができます。
・インターネット等で世界教育の現状を知る
・さまざまなジャンルの書物を読む
・いろいろな国の言語について学ぶ
・将来働きたい職業や職場について調べる
・町の教育関連イベントへ参加する
身近なSDGs
5:ジェンダー平等を実現しよう
「女性と女児に対するあらゆる差別をなくし、政治経済など社会における女性の活躍推進をする」ことです。女性や女児の地位は社会的に弱い立場になりやすいため、それを世界的に向上させて差別や暴力を止めることが今後の課題となってきます。また、日本は世界的に見てもジェンダー指数がかなり低い水準です。政治・経済・教育・健康の4分野それぞれで男女格差を解消する取り組みを今後していく必要があります。
・家事は、男女の性別関係無く家族で分担する
・性的な発言、差別的な言動、嫌がらせをしない
・ジェンダー格差について学び、視野を広げる
・職場の雇用待遇が均等になっているか確認する
・男性も積極的に育児休暇を取得する
身近なSDGs
6:安全な水とトイレを世界中に
「世界中のすべての人々が清潔な水とトイレを安心して使える環境を目指す」ことです。目標達成のためには、水を衛生的にするだけでなく、安全に水を管理する仕組みを整えたりする必要があります。水は人が生きていくうえで必要不可欠なものです。しかし、世界には設備ができていない国や地域が数多くあります。そのため、命を落としかねない危険と常に隣合わせなので、大変重要な問題となっています。このままでは、慢性的・反復的な水不足を抱える国で暮らす人々が多くなると予測されています。
・手洗い中、石けんを手に付けている間は水を止める
・トイレの水の流しすぎや、お風呂のシャワーの使いすぎをやめる
・お風呂の残り湯を洗濯や草花の水やりなどに再利用する
・食用油は排水口に流さず、新聞紙やペーパータオルで拭き取って燃えるゴミに出すようにする
身近なSDGs
7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに
「安価で信頼のある現代的エネルギーサービスに普遍的にアクセスできるようにする」ことです。そのためには、すべての開発途上国でのインフラ整備、そしてクリーンなエネルギー源を提供できる技術の普及と拡大が必要になります。先進国の協力も必要となるため、日本でも再生可能エネルギーなどの普及率をあげていくことが重要です。
・使用していない家電製品のコンセントは抜く
・エアコン設定温度の高すぎ、低すぎに注意する
・照明などの明かりは省エネのLED電球にする
・省エネ性能の高い家電製品へ買い換える
・自宅の屋根にソーラーパネル発電を設置する
身近なSDGs
8:働きがいも経済成長も
「労働環境や生産性、経済成長や労働者の健康問題などの幅広い面について改善していく」ことです。世界的に失業者が増加したことにより、社会不安を増大させて他国への移民増につながる問題が発生しています。日本では働き方改革が推進されるなど、労働環境を是正していくための取組が政府の方針で多く取り上げられています。
・地元で生産された食材を購入する
・残業時間を減らしたり、休暇を十分にとるようにしてワークライフバランスを整える
・テレワークを利用して心身の負担を軽減する
・職場で、育児・介護を支援する制度を取り入れる
身近なSDGs
9:産業と技術革新の基盤をつくろう
「金融サービスやバリューチェーン・インターネットの普及など、誰も参画できる持続可能な産業化を促進する」ことです。世界では、水道や電力、情報技術などの基本的なインフラが行き届いていない地域が数多く存在し、不便な日常を強いられることや、最低限の生活水準を確保できないことがあります。私たちは、自分が生活しているインフラの状況や、社会の構造を知る必要があります。
・世界と日本のインフラ状況を比較してみる
・水道などがどのように供給されているか阿見町のインフラ整備を理解する
・SDGsに取り組んでいる町内企業の商品を調べる
身近なSDGs
10:人や国の不平等をなくそう
「先進国と途上国、同じ国や地域の中でも豊かな人と貧しい人、男性と女性など、これらの違いがもたらす不平等を無くすことです。グローバル化によって、途上国だけでなく、先進国でも豊かな人とそうでない人の格差が広がっています。一部の人にのみ富が集中する社会で経済が発展してしまっても、貧しい人はいつまでも貧しいままです。このような人々の収入を増やすことが、貧困や飢餓などの問題解決につながります。
・人種、民族、性別、障がいの有無などの多様性を認め合い、理解する
・点字や手話に関心を持ち、学びを深める
・啓発イベントや講演会へ積極的に参加する
身近なSDGs
11:住み続けられるまちづくりを
「人々に快適で便利な生活を提供し、持続可能な開発をする」ことです。世界人口の半数以上は、都市部で生活しています。しかし、多くの人が都市部に集まった結果、人口集中による住宅の不足、大気汚染や大量のごみ、犯罪や災害などが問題になってきています。これらの問題を解決することは勿論、そこで暮らす人々が誇りを持って共にまちづくりに参加できる仕組みをつくっていくことも大切です。
・ごみの分別、資源化、減量化を徹底する
・歴史、文化など町の魅力を発見する
・地域の清掃や防犯活動などに参加する
・災害に備えて、防災グッズや備蓄用食糧を揃えておく
身近なSDGs
12:つくる責任つかう責任
「ものを作成して使用する時に、限りある資源を無駄にしないようにする」ことです。私たちは、資源やエネルギーを使って生産し、それらを大量に消費・廃棄して暮らしています。ものを作る過程で魚を獲り過ぎたり、森の木を切り過ぎたり、工場からの有害物質で空気を汚したり、自然環境を壊していることが大きな問題になっています。解決のためには再利用などを徹底し、資源やエネルギーを効率よく使える仕組みをつくることが大切です。
・使い捨ての商品をなるべく使わないようにして、長時間利用できるものにする
・買い物に行く時はマイバックを持参してビニール袋をもらわないようにする
・リユース、リサイクルに取り組んでいく
身近なSDGs
13:気候変動に具体的な対策を
気候変動とその影響を軽減するための具体的な対策を考え行動することです。人が活動していく中で排出される二酸化炭素などの温室効果ガスによって地球の温暖化はどんどん進んでいます。自然災害や気候変動に具体的な対策をしなければ、地球の未来は取り返しのつかないものになるおそれがあります。先進国がこれから経済発展をとげていく途上国に対し、温室効果ガスを減らすための技術や資金を支援して、世界中の国が一つになって取り組む必要があります。
・クールビズやウォームビズを推進する
・防災訓練に参加し、自然災害に対する適応能力を強化する
・緑のカーテンを自宅や職場に設置する
身近なSDGs
14:海の豊かさを守ろう
持続可能な開発のために海やその資源を守ることです。海洋汚染や海の生態系にも悪影響を及ぼす「プラスチックごみ」は、海に毎年800万トン流れ込んでいると言われています。魚やウミガメなどの海の生き物が漁網に絡まって傷ついたり、エサと間違えてごみを口にして死んだりしています。日本でも「プラスチックごみ」の廃棄方法などについて世界と連携した対策が急がれている。
・ゴミをポイ捨てしない
・プラスチックごみをを減らすために、詰め替えて繰り返し使える物を選ぶ
・美しい霞ケ浦水辺を取り戻すため、『霞ヶ浦清掃大作戦』に参加する
身近なSDGs
15:陸の豊かさも守ろう
陸地の生態系を守って回復させていき、将来にわたりその恵みを受けられるようにすることです。人々の暮らしが豊かになっていく中で、陸上の多様な自然環境はどんどん破壊されていきました。私たち人間は、森林を保護して砂漠がこれ以上増えないようにしたり、絶滅危惧種を保護したりすることが求められます。そして、これからも自然豊かな恵みを受け取り将来にわたって生きていくためには、自然と共に生きるための新しいあり方を考えていかなければなりません。
・庭やベランダに植栽を設ける
・森林減少を阻止するために、植林活動に参加する
・陸上の環境にどんな生物が暮らしているか調べる
身近なSDGs
16:平和と公正をすべての人に
誰もが安心して暮らせる正しい世界をつくることです。世界には、現在でも紛争やテロなどの争いごとや暴力で命を奪われたり、家族を失ったりするなどのつらく悲しい思いをしている人がいます。子どもなどの弱い立場の人たちにも社会に参加できて、あらゆる暴力や犯罪から法律によって守られることが必要になってきます。
・困っている人がいたら相談相手になり、思いやりを持って行動する
・選挙へいき、投票を行なう
・国際的な紛争問題などに関心を持つ
身近なSDGs
17:パートナーシップで目標を達成しよう
何か一つの課題を取り上げるものではなく、1から16までの目標を達成するために必要な行動や方法を強化し、世界中のあらゆる人との協力関係を活発にしていこうとするものです。これは国だけでなく、世界中の企業、団体、個人などのさまざまな立場の人がパートナーシップを組み、積極的に参加することが大切です。さまざまな立場の人と協力し、話し合って自由なアイデアで取り組むことが、地球の抱える複雑で困難な問題を解決し、より良い社会をつくるためには欠かせないです。
・SDGsについて地域の人や家族と話し合い、みんなで行動する
・SDGs関連のイベントに参加する
・SDGsの取組をしている企業を応援する
・チャリティーイベントなど、機会やきっかけを見つけて募金する
身近なSDGs